数学3に最小限必要な数学2

数学3 の入試基本レベルでつまずく生徒は「数学3は難しいから」と言います。しかし,実は原因は他にあります。 数学3「微分積分」の基本レベルは微積分の計算を除けば新しい内容は皆無と言っていいのです。つまずく原因のほとんどは「数3が難しいから」ではなく「数2内容が定着していない」か「微積分の計算法が身についていない」のです。

数学3の微積分では,数学2で扱った整関数の微積分の発展として三角・指数・対数関数やそれらが組み合わさった関数の微積分を学びます。

ですから数学3を学習するにあたっては,数学2の三角関数,指数関数,対数関数,微分積分などの基本事項を理解していることが不可欠となります。

「sin x+√3cos x=1 ,cos 2x>cos x ,log2x≦-3 ,…これくらいは解ける!」と言われる方,この問題は全て大丈夫ですか?

「どれも大丈夫!!」という方 には本書は必要ありません。どうぞ 数学3に進んでください。しかし,1問でも「??」の問題がある方,数学3ではこれらの問題は『解けて当然』の“常識”なのです。

“常識”が身についていなければ,当然数学3の微積分の学習に支障をきたします。 だからといって,「数学3の学習の前にもう一度数学2の全単元を復習」なんかしていると数3のスタートが遅れてしまいます。

本書『数学Vに最小限必要な数学U』では数学3の微分積分を学習するにあたって“常識”としておくべき内容のみを一冊にまとめました。

最良は数3学習の前に一度本書をやり直しておくことですが,数3学習の際に 「あれ?この方程式どうやって解くんだっけ?」「なんでこんな式変形できるの?」というときに辞書代わりとしてもお使いいただけます。

準備にかける時間は最低限で済ます

目的はあくまで数学3の学習の準備です。準備のために多くの時間を費やすことは避けたいですね。

本書は数3 微積分に必要な数2内容が10時間の学習時間で終了するように作成してあります (個人差があることをお断りしておきます)。

効率よく学習

数学3を学習するために,数学2全範囲を復習してから…というのではスタートで出遅れてしまいます。

本書は数学2の全単元の中から,数学3 微分積分に必要な項目のみを抜き出しました。
それ以外の項目は割愛してありますので,『数学3を学習する準備』として最適な教材です。

本書で数学3に必要となる数学2の基礎力を身につけ,姉妹編「速攻 数学3 極限・微分法とその応用」「速攻 数学3 積分法とその応用」をお使いいただければ,数学2の基本に不安がある状態からでも,1ヶ月程度の短期間の集中した学習で,数学3の入試基本・標準問題に対応できる学力まで到達できることと確信しています。

章末問題で「解けるか?」を確認

各章の終わりに数学3での基礎となる種々の問題を「ここまでの確認」として配置しました。 テスト形式で解くことにより,「わかったつもり」を避けることができます。