ライバルは誰かを知ること

(以下に挙げる数値データは2005年度入試のものです)

少子化社会と言われますが,18歳人口はどのくらいか知ってますか?
2005年で,約130万人です。
この中で大学・短大に進学を希望する人は約67万人です。
2007年度には,全国のすべての大学・短大の入学定員と進学志望者が同じ67万人となり,『大学全入時代』を迎えます (18歳人口と大学入学定員が同じになるわけではありません)。
2005年度のセンター試験出願者は 約57万人 (現役生 42万人、浪人生 15万人)でした。受験生の8割以上がセンター試験を受験しているわけです。

ところで,東京大学に毎年何人合格するか知っていますか?
2005年度の合格者は全学合計で、3102人でした。
京都大学合格者は 2914人でした。
また、国公立大学医学部の合格者は約4000人です。
超難関大学である、東大・京大・国公立大医学部 の合格者は合わせて、ほぼ1万人ということです。

上記の大学・学部へ進学するためには、私立の中高一貫超進学校に在籍することが必要だというのが、社会通念となっています。そのための進学塾は皆さんお住まいの地域にもたくさんあると思います。
これを読んで下さっている皆さんの中にも、中学・高校入試で無念の涙を流した方もいるのではないでしょうか?

中高一貫進学校生は、「東大・京大・国公立医学部」を狙う人達だから、自分とは違う世界に住むと思っていませんか?
果たして、私立の中高一貫進学校生が全員、東大・京大・国公立医学部 に合格できるのでしょうか?
どの学校をもって、進学校と呼ぶかは人によって異なるでしょうが、各都道府県に進学校とよばれる中高一貫校が少なく見積もって2校ずつあったとして、そこに在籍する高校3年生が1校あたり200人いるとすると、全国で軽く1万人は超えます。
当然のことながら、中高一貫進学校の生徒で、上記以外の国公立大学を受験する生徒も多数います。
「東大・京大・国公立医学部は私には関係ない」といっても、国公立大学を受験するということは、中高一貫進学校生と闘うということです。

難関大入試において,中高一貫校生以外に忘れてはならないライバルは浪人生です。
合格者の現浪比率を公開している大学は少ないのですが、発表しているいくつかの大学を表にまとめました。

大学名
全合格者数(人)
現役占有率
北海道大
2620
55%
東京大
3102
66%
東京工業大
1095
65%
大阪大 
2713
63%
神戸大
2702
67%
首都大(都立大)
1980
63%
早稲田大
16905
53%
上智大
5368
54%
同志社大
11985
58%
立命館大
25682
57%
関西大
22242
65%
関西学院大
10946
66%

難関大学において、合格者のほぼ4割は浪人生と認識するべきでしょうね。

○ 以上のことから言えること

ある難関大学のある学科の募集定員が100名ならば、そのうち 40 は浪人生、残り 60 の多くも私立中高一貫進学校生が占める。
ゆえに、公立高校・中高一貫でない私立高校の現役生に残されている席は、多くて 40 程度ではないか? と思います。

また,この数字は旧課程入試のものであり,新課程入試においては,更に減るであろうことは多くの指導者の一致する見解です。

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